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シンプル木製額縁 経年変化について

先日、オープン時より使っていた額縁サンプルを新しいものに替えました。
そこで、額縁に使っている木材の経年変化について書いてみようと思います。
良い無垢の木材は革製品と同じように、
年月の経過に伴って美しさを増す、経年美の魅力を持っています。
変化の仕方は樹種によっても環境によっても異なるのですが、
概ね風合いが増し、色は深くなり、少しずつ美しい変化を遂げていきます。
右側のサンプルは製作から1年半程が経過しております。
単体で見ると案外気が付きづらいものですが、比べると差があります。
木材に含まれるポリフェノール・アミノ酸・ステロイド・リグニンといった成分が、光を吸収して分解していくと色合いが変化していきます。
また木材に含まれる油分が表面に出てきて艶感が増してくる樹種もあります。
こういった雰囲気の良い変化は、近年出回っている突板仕上げの額縁では味わえないものです。
例えば1枚目のメイプル材は色味が深くなり、落ち着いた風合いになっています。
2枚目のタモ材や3枚目のオーク材はやや褐色に変化していっております。
サンプルが新しいので今回は入れ替えておりませんが、
アルダー材やウォールナット材はこれらの材とは対照的に、
色味が徐々に明るくなっていく変化をしていきます。
無垢材の額縁は、こういった美しい経年変化が得られます。
作品は勿論、額縁も含めて、愛着を持って長い期間飾って楽しんでいただけたら、我々も大変嬉しいです。
展示会情報 / 額装紹介

画家・アーティスト 田中健太郎さんとレザーブランド sonorによる展示会『instant light』が、1月29日より葉山のgallery kasperにて開催されます。
繊細かつ緻密であり、一葉毎の質感が迫ってくるような鮮烈さも感じつつ、どこか幻想的でもある、
独特で美しい作品群です。是非チェックしてみてください。
祝日堂でも額装させていただきました。
細く仕立てたアルダー材が、邪魔をせずに、空間と作品との関係性を取り持っております。
sonor × 田中健太郎 『instant light』
2022.1.29 (sat) - 2.13 (sun)
open : 11:00 - 17:00
closed : mon,tue
gallery kasper
https://www.instagram.com/gallery.kasper/?hl=ja
田中健太郎さん
額装オーダーから完成まで / お問合せいただく際の注意点(特にgmailの方)

先日ファッション系アプリ・ウェブマガジンのFACY様に取材をしていただきました。
https://facy.jp/article/men/feature/yowie-artphoto-shukujitsudo/
写真の額装のオーダーから完成までを、分かりやすく丁寧に記事にしていただきました。
額装が初めての方、どういった流れでオーダーしていくのかを探りたい方、
こちら参考にしていただけれるとイメージしやすいかと思います。
是非チェックしていただければ嬉しいです。
ちなみにFACY様、ファッションやそれに纏わるカルチャーがお好きな方なら、
他の記事も大変面白いと思います。アプリも、通販で服を買う際は使いやすくお勧めですよ。
そして、額装について、まさに上記のようなオーダーからの流れについて等も
よくcontactフォームよりお問い合わせをいただきます。
お力になれるよう、極力丁寧にご対応させていただいております。
額に関することならどのような些細なことでも、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
ただ時折、当店からのご返信メールが、
設定や環境によっては迷惑メールのフォルダに入ってしまう場合があるようです。
これは特にgmailの場合に多いです。
お手数で申し訳ないのですが、2営業日以上経っても返信が無い場合等は
迷惑メールのフォルダもチェックしてみてください。
さらに上部にある『迷惑メールではない』ボタンを押していただくことで受信フォルダに移り、
次回から通常通り受信フォルダに入るようになります。
お手数をおかけしますが、お問合せの際はご確認をお願い致します。
一周年を迎えてのご挨拶

当店は先週で、無事開店一周年を迎えることができました。
沢山の暖かい祝福のお言葉、ありがとうございました。
コロナ禍での開業は大きな不安も伴いました。
それでも素敵なお客様達に恵まれ、勉強もさせていただきながら、
何とかやってくることができました。深く深く感謝申し上げます。
二年目を迎え、より皆様に愛される店舗となっていけるよう、
より良い額縁・額装を提供できるよう、邁進してまいります。
当店にご依頼いただいた額装品がより多くの場面で掛けられ、
鑑賞者に対して、癒しであったり、活力であったり、
或いは優れたインスピレーションであったり、良い影響を与えられれば幸いです。
さらにはそれが、作品を額装して飾るという文化を広めることに
微力ながら繋がっていくことを祈りつつ、日々額の仕事に励んでまいります。
それでは、二年目となった祝日堂を今後とも宜しくお願い致します。